新年あけましておめでとうございます
昨年は多世代の居場所メロディーココが5周年を迎えることができた嬉しい年でした。記念講演として認定NPO法人全国こども食堂支援センターむすびえ理事長の湯浅誠さんにお話しいただきました。
人それぞれ必要とする居場所は違う。家であったり職場であったり家の台所であったり色々だから、様々な居場所が沢山あったら良いとのお話でした。メロディーココが地域の方の居場所になれればと5年間続けてきたことは間違っていなかったのだと今後の活動の糧になりました。地域の方や行政の方、生活クラブ運動グループからも沢山ご出席いただき居場所の必要性について共有できたことは嬉しいことでした。
メロディーココでは地域常連さんも増え、会話もはずみスタッフも楽しい時間を過ごさせていただいています。月1回開催の多世代のココ食堂も毎回45名以上の利用があり沢山の笑顔の中大盛況の開催となっています。この5年間を「継続は力なり」と振り返っています。
一方、私たちが携わっている介護保険事業は24年度に報酬改定があり、自宅で暮らし続けるために必要不可欠な訪問介護の報酬が下げられるというショッキングな改定でした。机上と現場との乖離が明るみになり、課題を目の当たりにしている現場の専門職として、その人がその人らしく暮らせる為に必要なサービスが衰退しないように訴えていく必要があると考えています。
年々増えている介護者による無理心中や子どもへの虐待は介護、子育てに携わる私たちにとっては心が痛む事件でした。決して犯してはならない事ですが、加害者もじつは被害者ではないのかと心をよぎります。福岡県で「ひとりにしない」を信念として活動しているNPO法人抱樸理事長の奥田知志さんは、少年によるホームレス暴行事件の被害者であるホームレス男性が加害者少年に対して「あいつも俺と同じで居場所がなかったんじゃないのかなぁ」と語ったことが自分の活動の原点。また少年のその後に関われていないことが心に残っていると話されました。
多世代の居場所メロディーココが誰かにとっての居場所となりますようにと願いながら活動を継続してまいります。本年もよろしくお願いいたします。